2026年8月4日、総務省は電波法施行規則および無線局免許手続規則の一部を改正する省令案について、パブリックコメントを募集すると発表した。意見募集期間は2026年8月5日から9月8日まで(締切日の消印有効)で、情報通信審議会が2026年7月10日に取りまとめた「社会環境の変化に対応した電波有効利用の推進の在り方」に関する第一次中間答申を実施する措置である。今回の案は6つの法令を一括して改正する。すなわち、電波法施行規則と無線局免許手続規則という二つの核となる省令、外国の無線局等の技術基準相当性を定める告示、無線局申請書等の記載コードを定める告示、2,300MHz超2,400MHz以下および3,400MHz超4,200MHz以下の混信妨害地域を定める告示、そして電波法関係審査基準の訓令である。

本件は、日本における携帯電話基地局の免許制度の構造改革であり、単なる技術的修正ではない。衛星回線をバックホールとする可搬型基地局の免許枠を新設し、RedCap、LTE、NRの包括免許技術基準を統合し、Sub6(3.7〜4.0 GHz)の包括免許対象地域を291市町村に拡大し、5Gのマルチセクタ空中線電力の条件を指定する。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの免許・RANコンプライアンス担当者と、日本市場向け可搬型フェムトセル、RAN、RedCap IoT機器のベンダーにとって、これは審議会の7月答申を受ける拘束性ある措置であり、最終条文を左右する最後の機会である。

誰が、いつまでに対応すべきか

移動体通信事業者4社とその機器サプライチェーンが今対応を求められている。意見募集は2026年9月8日までで、総務省は提出意見を踏まえて省令改正の手続きを速やかに進めるとしており、ドラフトの技術条件は最終段階に近い。免許担当チームは、本案を2027年度展開の実質的なルールブックと捉え、実部署を阻む条件に絞って意見を出すべきであり、一般論による意見は避けるべきである。

本件は総合通信基盤局電波部移動通信課(03-5253-5893)が管掌する。資料はe-Govのパブリックコメント欄で閲覧できる。意見募集期間を逃すと、省令が官報で公布される前に正式な意見表明の機会はなくなる。

可搬型・衛星バックホール基地局はどう変わるか

今回の案は、衛星回線をバックホールとする可搬型基地局の免許区分を新設し、災害対応・一時設置・地域カバレッジで事業者が個別の免許申請に頼らざるを得なかった曖昧さを解消する。移動する、あるいは非地上系バックホールに依存する基地局は、これまで固定局にも移動局にもすっきり当てはまらず、災害対応や遠隔地展開の足かせとなっていた。新区分は日本の免許制度を、米欧で進む衛星・ハンドセット間通信の展開と整合させ、MNOが個別サイトごとに免許を取るのではなく、包括免許の下で可搬ユニット群を事前認証できるようにする。ベンダーにとっても新たな技適適合の経路が開かれる。可搬型ユニットは出荷前に当該区分の技術基準に適合しなければならず、RANベンダーの構造型式認証の範囲更新が必要となる。最終省令で確定した技術条件が技適の試験基準になるため、ベンダーは意見募集期間中に自社の可搬型フェムトセルや搬送可能RAN製品群をドラフト条件と照合すべきである。

Sub6包括免許とRedCap基準はどう変わるか

本パッケージは、RedCap(IoT向け縮減能力NRカテゴリ)、LTE、NRの包括免許技術基準を統合された枠組みに一本化する。これはマルチモード基地局の適合認証経路を単純化する一方、既存の認証が参照する技術基準を再設定するものである。従来の個別基準で認証された機器は、統合条文が公布され次第、ギャップ分析が必要となる。

Sub6(3.7〜4.0 GHz)の包括免許対象地域は291市町村に拡大され、事業者が個別の局免許を取らずに包括免許で展開できる範囲が広がる。これは地方・郊外の5G拡張に対する免許の解放であり、これまで個別免許の負担でSub6展開が限界的だった地域の経済性を変える。5Gマルチセクタ空中線電力の指定は、1つの免許の下で複数セクタを担う基地局の電力条件を定めるもので、都市部の密集キャパシティ増強に関わる。

案の主要措置改正前改正案
可搬型衛星バックホール基地局専用免許区分なし、個別申請専用区分、包括免許対象
RedCap・LTE・NR包括基準個別の技術条件統合枠組み
Sub6(3.7〜4.0 GHz)対象地域限定的な市町村291市町村
5Gマルチセクタ空中線電力別途指定なし電力条件を指定
意見募集期間該当なし2026年8月5日〜9月8日

管轄ごとの継続的なリアルタイム監視は、総務省が公布するこの種の省令案意見募集を、意見募集期間が閉じる前、最終条文が官報で確定する前に検知する。

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日本:MIC電波機器技術基準および技術基準適合認証制度関連規則制定ライブ
電波法(MIC)および端末設備規則(JATE)に基づく無線・通信機器、ならびに電気用品安全法(DENAN/PSE、METI)に基づく電気機器の製品適合性に関する規則制定を監視します。管轄:JP。
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免許・RANチームは今何をすべきか

第一に、総務省の報道資料および改正省令案(PDF)からドラフトを取得し、自社の包括免許ポートフォリオと照合してギャップ分析を行う。第二に、可搬型基地局、RedCap、空中線電力の規定のうち、2026〜2027年度の予定展開を阻む条件を特定し、9月8日までに絞った意見を提出する。第三に、技適認証チームと登録認定機関(TELEC、JARD)に統合基準と新可搬型区分を周知し、適合試験計画を公布後ではなく公布と並行して更新できるようにする。第四に、関連する7月10日第一次中間答申の系譜を追跡する。審議会の第二次答申が次の改正波を牽引する。Obsidianはこの案件を継続的に追跡し、総務省が最終省令を公布した瞬間にチームへ差分を届ける。